【8月度活動報告】ローカルネットワーク委員会
【ローカルネットワーク委員】
ローカルネットワーク委員長の吉田です。
朝晩が過ごしやすくなり、犬の散歩の時にでもトンボが沢山飛んでおり、日中の暑さを除けば秋らしくなって来たこの頃です。
この近年、地球温暖化の影響で、四季の境目が分かりにくくなって来ました。四季というより二季と表現したらいいのでしょうか。
そんな言葉があるのかは分かりませんが。
今年に入ってから燃料高騰が止まりません。円安の影響もあってか様々なものが値上がりし、車両運行にも大きく影響しています。
先日北海道の恵庭市にトラックの輸送がありフェリーを手配したのですが、数年前に比べてフェリー代金が3割くらい上がってました。
飛行機や船は燃料代が上がると、すぐに燃油サーチャージが上がり運賃に影響して来ます。
国内物流は、9割以上がトラックに依存しています。これは細長い国土という理由もあるでしょうが、やはりちまたに言われるモーダルシフトだけでは、
現状の国内貨物量は全く捌けません。一般国道や高速道路は縦横無尽に走っていますが、線路はJR貨物が走れるただ一本のみ。
当たり前ですが、前が混んでいても抜く事も出来ませんし、何かトラブルがあれば全てが止まってしまいます。
また、JR旅客の持ち物の線路をJR貨物に貸して貨物列車を走らせているのですが、何せ列車の重量が重く、線路の痛みが半端なく進むとの事です。緻密な日中のダイヤもあるようですが、保線作業もある夜間にそこまで貨物列車を走らせられないのは、おおよそ察しがつきます。
JR北海道の路線を走るJR貨物の支払う線路使用料は、JR北海道が負担する保線料の1割程度と聞きました。
ようは全く収支に合っていないのです。これは当然ながら、JR旅客がJR貨物に貸したくないですよね。
内国フェリーに関しても1隻辺りで運べるトラックの台数など、高速道路上を走っている台数に比べると、全く間に合っていません。
すぐに造船など出来ませんし、各港もそこまでキャパはありません。
このような国内物流のトラック依存の状況なのに、なぜかトラックは運賃も安く燃油サーチャージもほとんどもらえないのか不思議でたまりません。
無論、バスも同じくです。何でも安ければいい、まけさせればいい、値下げして仕事を取る、もうこんな考えはやめませんか?本当にそう思います。
銀座辺りの時価の高級寿司屋に行き、最後のお勘定の時に高くても、満足していればその代金をキチンと支払うのではないでしょうか。
旅客や貨物のサービスも、そのようになるべきですね。
まだまだ時間はかかるとは思いますが、皆でこのダンピングの世の中を直して全うな代金いただけるよう声を上げていかねばなりません。
9月もどうぞよろしくお願いいたします。